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こんにちは。
AYA世代でのがん経験のあるsoraといいます。
髪の毛の脱毛を伴う抗がん剤治療を始めるにあたって、髪の毛を短くカットしておきたい場合がありますよね。
そんなときに、
と悩むことがあります。
そこで今回は、抗がん剤治療の経験が2度ある筆者の体験談を基に、抗がん剤治療前の美容室でのカットの頼み方についてまとめました。
参考にしてみてください。
治療前に髪の毛を短くカットした方がいいのか?
まずはじめに、抗がん剤治療による脱毛前に、髪の毛を短くカットしたほうがいいのかどうかについて確認しておきます。
脱毛前に髪の毛を短くカットしておくことで、脱毛期間中の心理的負担や掃除などのの手間を軽減することができます。
では、髪の毛をどのくらい短くすればいいのか?
筆者の経験からすると、目安としてはベリーショートがおすすめです。
ですが、絶対にベリーショートにしないといけないということはありませんので安心してください。
ベリーまでいかないショートヘアにするだけでも脱毛の負担は軽減することができます。
短くするならバリカンで剃った方がいいのでは?という意見もありますが、バリカンで剃ると頭皮を傷つけてしまう可能性もありますし、いざ脱毛期間に入ったら、かなり短い毛がパラパラと抜けることになるので、余計にチクチクしたりと毛の後始末に苦労することが想定されるかな、と思います。
治療前のカットの頼み方とポイント
抗がん剤治療前に美容室で髪の毛を短くカットするときの頼み方とポイントについてみていきます。
カットを頼むときのポイント
抗がん剤治療前に髪の毛を短くするための美容室でのカットの頼み方においては、
- 美容師へ伝えるべきこと
- 美容師へ伝えても伝えなくてもどちらでもいいこと
この2つについて区別しておきましょう。
美容室でカットを頼むときに、
伝えるべきことは、「髪の毛を短くカットして欲しい」ことです。
それとは対照的に、
伝えても伝えなくてもどちらでもいいことは、「治療で脱毛する予定がある」ことです。
まずは、美容室で伝えるべきことと、伝えても伝えなくてもどちらでもいいことを冷静に区別しておくことがポイントです。
カットの頼み方
続いて、「髪の毛を短くカットして欲しい」ということの伝え方についてですが、
美容師さんへ髪の毛を短くしたい旨を伝えるときには、
希望のヘアスタイルの写真を用意しておくことをおすすめします。
一言で「ベリーショート」と言っても、やや長めなのか超短かめなのか、いろんなスタイルがあります。希望のヘアスタイルの写真を用いて、美容師さんとご自身の希望をすり合わせて、双方のギャップを無くしておくことが大切です。
誰しも、どうせ脱毛するからどんな髪型になってもいいやとは、思わないはずです。
短くカットしてから脱毛が始まるまでの間は数週間かもしれませんが、大切にしてきた髪の毛と過ごすその数週間は、自分の髪の毛について思いを馳せ、自分の髪の毛を大切にしたいと思う時間になるはずです。
なので、できるだけ自分の理想のイメージになるようにカットのオーダーをしましょう。
百聞は一見に如かずなので、美容師さんに写真を見せてカットのオーダーをすることで、カット後の仕上がりイメージに安心できると思います。
治療で脱毛することを伝えるかどうか
美容室でカットを頼むときに、「髪の毛を短くカットして欲しい」ということが美容師さんへ伝われば、「抗がん剤治療で脱毛する予定がある」ということは伝えても伝えなくてもどちらでも良いです。
他人に病気のことを話したくない場合は無理に伝える必要はありませんし、伝えないといけないという義務もありません。
親しくしている美容師さんがいる場合は、伝えておきたいと思うことがあるかもしれません。
伝えるかどうかは、ご自身の気持ちに従って決めたらよいと思います。
とはいっても、伝えるかどうかって結構悩みますよね。
以下の記事で、美容師さんに脱毛することを伝えるメリットとデメリットをまとめているので参考にしてみてください。
治療で脱毛することを伝えるメリット
美容室でカットを頼むときに、「治療のために脱毛する予定がある」ことを美容師さんへ伝えるメリットとデメリットについてみていきます。
まずはメリットから。
1. 理解してもらえることで安心できる
美容師さんへ治療によって脱毛することを伝えておくと、
状況を理解してもらったうえでカットしてもらえるので、安心感があります。
私は抗がん剤治療をした経験が2度ありますが、どちらのときも美容師さんへ治療によって脱毛することを伝えました。どちらのときも、こちらの気分を害するようなことはなく受け入れてもらえて、髪型についても相談しやすい空気になり、安心できました。
美容師さんとお話して分かったことですが、ある程度経験の長い美容師さんの場合、「抗がん剤治療前のカット」のオーダーを受けることは結構多いようです。
客側のこちらが思っているよりも、緊張しないで伝えてみると良いのかもしれません。
2. 発毛後のカットを頼みやすい
抗がん剤治療が終わると、自髪が徐々に発毛してきます。
発毛が始まると、最初は髪の毛がパーマがかかったみたいにうねったり、頭の部分によって生えてくるスピードが違うために場所によって髪の長さがバラバラになったりします。
私も経験したことがありますが、本来の自分の髪質とは異なる髪が生えてきました。最初はうねりのカールが強く、クルンクルンの髪が生えて、それがモリモリと育っていきました。自髪が生えてきてくれたことはとっても嬉しいことでしたが、なんともモリモリとした頭になっていたので、脱ウィッグをするためには、髪をカットをして髪型を整える必要があり、美容室へ行きました。
このとき、私は以前に抗がん剤治療で脱毛することを伝えていたので、今度は生えてきたから髪型を整えてほしいという「発毛後のカット」の依頼も自然に伝えることができました。
発毛後にカットで髪型を整える必要があることを考えると、
治療で脱毛することを美容師さんへ伝えておいた方が、「発毛したときのカット」を頼みやすくなると思います。
3. 長期間、美容室に通わなくなる理由を説明できる
抗がん剤治療終了後、発毛してから髪型をベリーショートに整えられるくらいになるまでには約1年~かかるといわれています。
いつも同じ美容室へ通っている場合は、脱毛開始~髪型を整えられるようになるまでの約1~2年間は美容室へ通わなくなることになります。
美容室へ何も伝えずにそれだけの期間、通わなくなると、「あれ、あのお客さん来なくなったな。違うお店に変わっちゃったのかな」なんて誤解される可能性はあります。
ですが、治療によって脱毛することを伝えておくと、美容室へ通えない理由を説明できるので、そういった誤解は避けることができ、1~2年後でも美容師さんとの良好な関係を継続することができると思います。
治療で脱毛することを伝えるデメリット
「治療のために脱毛する予定がある」ことを美容師さんへ伝えるデメリットは、シンプルに1つ。
周囲にいる人に聞かれる可能性がある、ことだと思います。
美容室の規模にもよると思いますが、自分が美容師さんだけに伝えたいと思っていても、周りに他のお客さんが要る場合は、話を聞かれてしまう可能性があります。
特に近所の人も通っているような美容室だと、勝手に噂が広まってしまったり…なんてことも考えられます。
美容師さんには伝えたいけど、他の人には絶対に知られたくないという場合には、
- カットの予約時の電話等でその旨を事前に伝えておく
- 知っている人がいないような地域の美容室を選んで行く
といった対策をするのがよいかもしれません。
まとめ
いつもと状況が異なる中で美容室へ行くことは、意外と悩んだりストレスがかかったりしやすいものです。脱毛してから発毛するまでの期間は長いので、長期的な視野で判断して、美容室でのカットの頼み方を選択してはいかがでしょうか。少しでも参考になれば幸いです。