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2024年8月|副乳がん告知
2024/8/9
生検から1週間後ー
生検の結果説明を受けに病院へ行きました。
当初、脇にあったしこりは、リンパ節が感染症などの炎症で腫れているものだろう、と診断される経緯があったので、このときはまだ、どういう結果なんだろうとモヤモヤしつつも、がんだとはあまり疑っていませんでした。
しかしながら、診察室へ呼ばれるのを待っている間に、5年前に乳がんの告知を受けた日のことが思い出されてきて、落ち着きませんでした。
だけど私の頭は、今回は違う今回は違うと、その記憶を必死に打ち消そうとしていました。
しばらく待つと、診察室へ呼ばれました。
私の名前を呼ぶ看護師さんがハツラツと威勢のいい声だったので、私は瞬間的に「結果は良かったんだろう」と思って診察室に入りました。(5年前のがん告知のときは、診察室に呼ばれた時の雰囲気でがんなんだと察したので…)
診察室に入って座ると、ドクターも落ち着いた様子。
あぁやっぱりそんなに心配しなくてもいい結果だったんだ、と気が緩みました。
すると、ドクターが
「生検で採取した組織を調べたら、乳がんの組織でした」と。
いきなりのがん告知でした。
私は身構えていなかっただけにビックリして、
「え、がんだったんですか!?」と思わず聞き返してました。
「がんだった」という衝撃波が私の中を駆け巡りました。
組織検査の結果、「採取した組織の中に、リンパ節の組織は無かったです」とドクター。
「しこりは“リンパ節”にできたものではなく、“副乳に”できたがんだと思われます。」とドクター。
私にはドクターの言っていることの意味がすぐには理解できなくて、
理解できないまま話を聞き進めていくと、
どうやら “リンパ節の腫れ”だと思ってきたものの正体は、実は“副乳にできたがん”だった
ということがやっと分かってきました。
そして頭が混乱しました。
かれこれ1年6カ月もの間、「脇のしこり=脇のリンパ節が腫れたもの」だと思い込んできたのに、
それが、組織を調べてみたら「脇のしこり=副乳がん」だったというのです。
ドクターは「以前の乳がんが転移したものではなく、新たにがんができたと思われる」とも言い、
今後どういう治療を行っていくのがいいかなどについてお話してくれていました。
が、
私の頭の中はというと、
ドクターががんって言ってる
がん?
がんだったの?
しこりは
リンパ節じゃなかったって?
副乳だったって?
え、そうなの?
今まで
がんではなさそうだって
言われ続けてきたのに?
いや待って、
このしこり、
もう1年以上もあるんだけど?
なんで今になってなの?
進行してない?
どうなってる?
何が起きてる?
え、またがんなの?
あれだけ治療してきたのに?
最初の乳がんから
まだ5年も経ってないよ?
またがんができるって
早すぎんか?
私ってなんでがんになるの?
今になってやっと
がんだと診断されるって、
病院から見放されてる?
この世界から見放されてる?
あー親にどう言おう・・・
あー会社の上司にも言わないと・・・
・・・
先生の話を聞きながらも、頭の中に湧き出てくる何かが止まりませんでした。
この時、すでに腋窩リンパ節(脇のリンパ節)と鎖骨リンパ節に転移していると見られることも、告げられました。
この日は、生検の結果説明を受けたあと、より詳しい検査を受ける日程を組んでもらい、重たい心を抱えて帰途につきました。
家に帰ったら、親に言わないといけない、と考えるとさらに気が重かったです。
家に帰り、親に伝えました。
声を振り絞って
「がんだった」
と。
もっと、いい言い方があっただろうに、私はつっけんどんなその一言で伝えてしまいました。