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2019年に乳がんに罹患してから約3年後・・・
乳がんは手術で切除し、放射線治療と抗がん剤治療を経て、ホルモン療法を継続中でした。
定期検査のために通院していた間隔が3か月毎から6か月毎に延び、がん治療がやっと落ち着いてきたなぁと思っていた頃でした。
そんなある日-
2023年2月|一番最初の自覚症状
2023/2/4
4日前ぐらいから、片方の脇が時々痛む。血管の動きに合わせて痛むような鈍痛。自己検診はしたけど大丈夫だった。
振り返ってみると、これが私の副乳がんの最初の自覚症状でした。
夜、就寝中に寝返りをすると、なんだか脇の下が痛い、という状態でした。
持続的にずっと痛いわけではなく、仰向けから横向きになる瞬間に、痛みを感じることがある、という状態でした。痛みの程度は軽くて、チク―と感じました。
横向きの寝相をすると脇が痛む、ということが数日続いたため、このとき自己検診をしました。(←乳房と脇にかけて手で触って、しこりの有無を確認する自己検診です)
この時の自己検診では、しこりは見つかりませんでした。
2023年6月|最初の自覚症状から約4か月後
この頃、寝返りとかは関係なく、ふとした時に脇の下が痛い、と感じるようになりました。
痛みは持続的なものではなく、一時的なものでした。
脇の下の皮膚よりも奥の当たりにチク―とか、ツーンと痛みが起こる状態でした。
この頃も自分で脇を触ってもしこりを見つけることはできませんでした。
2023年8月|脇にしこりを見つけた
最初の自覚症状から約半年後のことでした。
脇下の痛みが続いていて、気になって脇を触っていた時に、しこりが触れるのが分かりました。
しこりを見つけた瞬間、全身がゾワッとしました。
まさか、またがんができてしまったんじゃないか?脇のリンパ節に転移したんじゃないか?って思って、
どうしようもなく猛烈な不安に駆られました。
2023/08/20
昨日、脇にしこりがあって、押さえると動くし痛くて、乳がんの時のあの痛みに似ていて、不安になった、この先どうしようかと。痛みだけなら様子見でよかったけど、しこりはまずいと思った。また同じことを繰り返したらどうしようと、人生がもたなかったらどうしようと、思った。
どうやら、腕を上げた状態で脇を押してみてもしこりは触れにくく、腕を下げた状態で脇を押すとしこりに触れるみたいでした。
自分で触って感じた大きさは1cm弱くらいでした。
すぐに主治医のいる病院に電話をして、診察予約を取りました。幸いなことに、翌日の診察枠が空いているとのことだったので、翌日病院へ行くことになりました。
2023年8月|脇のしこりの初診・エコー検査と検査結果
しこりを見つけた翌日ー
脇にしこりを見つけたことをドクターに伝え、触診してもらってから、
超音波エコー検査を受けました。
そして超音波エコーの検査結果を聞きました。
病理画像から、「脇のリンパ節が腫れている所見がある」ことが分かりました。
私は、治療してきた乳がんのがん細胞がどこかに潜んでいて、それが転移したのではないか?と不安に思っていたのですが、
「画像で見るしこりの形はいびつで、リンパ節にがんができた時の形とは異なる」そうでした。
さらに、「以前の乳がんが発症した乳房は左側だったのに対して、今回の脇のしこりは右側に発症しており、反対側の乳房から反対側の脇のリンパ節に、いきなりポンと飛んで転移することは考えにくい」とのことでした。
人体の構造的に、がん細胞が転移するにも道があって、例えば、左側の乳がんが右側の脇リンパ節に転移するとしたら、【左側の乳房→左側の脇→左側の鎖骨→右側の鎖骨→右側の脇】という道順を辿るのだそうです。
もしもその道順を通って、左側の乳房から右側の脇リンパ節に転移してきたとするなら、その過程で通ったはずの左側の脇・左側の鎖骨・右側の鎖骨にも、リンパ節が腫れている所見が見られるはずだと。
だけど、片側の脇リンパ節以外に腫れているリンパ節の所見がないので、転移したとは考えにくいとのことでした。
なるほど。全然知らなった。
私はてっきり、左側の乳がんが右の脇に転移したのかも!?と単純に思っちゃったのですが、ドクターの医学的で論理的で冷静な説明により、納得できました。
また、右側の乳房には病変が見られないので、右側の乳房にがんが発症して、それが右側の脇リンパ節に転移した、という説も考えにくいとのことでした。
ごく稀に乳房に症状が出ずに、ポツンとリンパ節にがんができることはあるらしいのですが、確率はかなり低いそうです。
以上の見解から、今回の所見としては、「リンパ節腫大」という症状が起こっていて、
「何らかの感染などが原因で一時的にリンパ節が腫れているのではないか」と思われるため、「現時点では心配することはなさそうです」という結果に至りました。
次回の定期検査時に、脇のしこりについても超音波エコー検査をして、しこりの大きさの変化などの経過を見ることになりました。
昨日しこりを見つけた瞬間から、大きな不安に襲われていましたが、
「現時点で心配することはなさそう」という言葉にとにかく安堵して、何も疑うことなく信じました。
(後々、どんでん返しが起こるなんて、このときは思いもせず…)