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街にはじかれて
それでもその手を離さないで
引用:玉置浩二さん「田園」の歌詞より
2度目のがん告知後、
不安に襲われて、息ができなくなりそうな時もあるし、身体が震える時もありました。
普段通りを装いながら、生活しようとしてみるけれど、
家にいても、仕事中も、一人でいても、家族といても、何をしていても不安を感じて、
心は決して穏やかではない日々を送っていました。
そんな日々の中、時折、頭の中で玉置浩二さんの『田園』が流れていました。
頭の中で何度も流れるそのメロディーがだんだんと気になるようになり、
告知を受けてから2週間以上が経ったある日、
YouTubeで『田園』のPVを観て&聴いてみたんです。
そしたら、
ブワァーーーッと涙が溢れてきました。
なんて尊いんだろう。なんて暖かいんだろう。なんて力強いんだろう。なんて深いんだろう。なんて広いんだろう。
涙が止まりませんでした。
生きていていいんだと、私は私でいていいんだと、生きていけるんだと思えました。
もう一度、生きたい、そう思えました。
がん告知前後の過程を経て、自分の中で、自分の存在が揺らいでいたみたいです。
がんの診断が1年以上も遅れてしまったことも重なって、自分の存在をこの世が受け入れてくれてない気がしていたので、まさに「街にはじかれ」ている感覚でした。
そこに入ってきた この曲とPV。
見聴きしながら大大大大大号泣してました。
悲しみの涙ではなくて、安堵の涙、癒しの涙、大切なことに気づいた涙。
どうして私たちは自分の存在を自分で信じることが難しくなってしまったんだろう。
私たちの存在は、それだけでいいのに、素晴らしいのに、それをどうして忘れてしまったんだろう、きっとずっと求めていたのに、どうして気付かなかったんだろう。
どうして私はがんになるんだ、どうして私は他の人ができることができないんだ、そういったもどかしさを感じながら、そうやって自分を追い詰めて、自分の存在を自分自身が受け入れられなくなってしまっていたみたいです、私は私ではだめなんだと…
そんな私にこの曲&PVから伝わってきました。
私は存在しているだけで、私は生きているだけで、それでいいんだって。
『田園』が、無条件に自分の存在を肯定してくれたことに、涙が止まらなかったです。
自分で自分の存在を信じたいと思えたし、告知後に行った精密検査の結果を聞くのが怖かったけど、田園を聴いて、どんな結果だったとしても、大丈夫だと思えました。
不安まみれだった心に、落ち着きをもたらしてくれました。
メロディー、歌詞、PV、全てが最強です。
玉置さんに感謝感謝感謝です。